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国師先生と智実さん Kokushi & Asuka
5月『薬学部が6年制になってからの国試』
こんにちは、国師先生。寒くもなく暑くもなく良い季節になりましたね。
こんにちは。過ごしやすい季節だけど、体調を崩さないように日頃の栄養と休養はとりつつ、規則正しい生活を心掛けよう。
確かに今年度に入ってからバタバタしていて、夜遅くまで起きていることが多くなったような気がします。この一年間はこれまで以上に体調管理を意識して過ごさないといけませんね。
何かが変わると別の何かが影響を受ける、当然と言えばそれまでだけどね。ところで変わったと言えば今年2月に第111回目が終わった薬剤師国家試験も少しずつ変わってきているんだ。
以前は試験が1年に2回実施されていたとか聞いたことあります!でも最近で一番大きな変化は薬学部薬学科が6年制になったことでしょうか?
その通り。初めての6年制の卒業生が受けた試験が第97回目で、最近と言っても既に15回実施されている。
やっぱり4年制の頃の試験とは出題傾向などが変わってきているのですか?
社会から求められる薬剤師像が少しずつ変わってきているから、当然変わってきているよ。医療現場で活躍できることがより強く求められていることもあって、薬の知識だけでなく患者情報の収集・活用も必要なスキルだね。
そうなのですね。でもそういう練習ってなかなかできないですよね…。
だからこそ病院・薬局実習の経験が大事になるんだ。実習中に指導してくれた薬剤師から言われたことや調剤室での作業、そして患者さんとお話ししたことなど、国試合格のために必要となる知識は実習中のあちこちに散りばめられていたと思うよ。
なるほど。家に帰って実習ノートを見返してみたら、その辺りの記憶が蘇ってきそうです!
もちろん、国試に出題される内容は分野ごとの参考書をマスターすればほぼカバーできるけど、活きた知識が所々にあった方が記憶も定着しやすい。例えば、抗菌薬を使っている患者さんのお腹が緩くなることがあることは知っているよね?
はい、抗菌薬の影響で腸内細菌叢のバランスが崩れると教わりました。原因菌として多いのは何という名前でしたっけ?
クロストリディオイデス・ディフィシル(Clostridioides difficile)だね。10年前にクロストリジウム・ディフィシルから名前が変わっていて、ペニシリン系やニューキノロン系など幅広い種類の抗菌薬で起こりうるよ。
発症するとなかなか厄介ですね…。治療には何を用いるのですか?
我が国では、軽症~中等症では抗原虫薬に分類されるメトロニダゾール、重症ではグリコペプチド系のバンコマイシンが用いられるよ。下痢症状があっても腸管の働きを抑える薬は原則使わずに、脱水を防ぐためにも補液も重要だね。
確かに原因菌をずっと腸管内に留めてしまってはいけませんね。
国試でも知識というより、考える力を見る問題も多く出題されているから、冷静になって判断できるようにしておいてね。今日話した内容で、第111回の問61を解くことができるよ。
自分にもできる問題があるって分かると嬉しいです。これからたくさん勉強してできる問題を増やしていけたらと思います!
第111回-問61
クロストリディオイデス・ディフィシル(Clostridioides difficile)による偽膜性大腸炎の治療に用いられるのはどれか。1つ選べ。
1 クラリスロマイシン
2 レボフロキサシン
3 アモキシシリン
4 メトロニダゾール
5 ミノサイクリン
解答
問61:4
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