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国師先生と遥佳さん Kokushi & Asuka
7月『子どもも大人も熱中症には注意!』
こんにちは、国師先生。梅雨が明けて暑い日が続きますね。
遙佳さん、こんにちは。屋外だけでなく部屋の中でも熱中症になることもあるから、油断せずに体調管理していこう。
冷房をうまく使いながら、適切な水分・塩分補給を心掛けます。
人体の約60%は水分で構成されていて、電解質のバランスも狭い範囲内にコントロールされているからね。もちろん年齢や性別による個人差はあるよ。
確かに赤ちゃんの肌は羨ましいくらいのモチモチで潤っている印象があります。
体内の水分割合は、生後1ヶ月の新生児では80%前後、高齢者では50~55%とされているね。水分割合が変わると薬の体内動態にも影響を与えるけどイメージできそう?
分布容積とかが変わってくるのですよね?ただ、分布容積の考え方が難しくて…。体内薬物量を血中濃度で割れば求められたように思いますが。
うんうん、公式をある程度覚えてくれているようだね。分布容積が体液量と同程度の場合までは考えやすそうだけど、「薬の中には体液量を超える分布容積をもつものもある」っていうのがイマイチ納得いかないかな?
そうなんです。結局薬が分布しているのは体の中ではないのかなって考えてしまいます。
分布容積が体液量を超える薬では、血管を出て組織に分布している薬物量が多いね。実際に割り算をしてみると薬物量(mg)が分子、血中濃度(mg/L)が分母にくるから、同じ薬物量でも血中濃度が低いと大きな分布容積(L)となる。組織中にたくさん分布している薬物量を血中濃度と同じ程度に広げていった場合、どれくらいの体積になるのかと仮定すると分かりやすいかな。
なるほど。組織中の薬物量を血中濃度と同じ程度に広げると考えると体液量を超える場合があることも理解できそうです。
そして体内の水分割合が大きくなると水溶性薬物が、水分割合が小さくなると脂溶性薬物がそれぞれ全身に分布しやすくなるね。
性質が似ているものは混ざりやすいということですね。
水分割合以外に体内動態に影響を与える要因としては、妊娠や心臓・腎臓・肝臓の機能低下などもあるよ。
妊娠で血漿容積が増えると薬物の血中濃度は下がるから、分布容積が大きくなって臓器の血流量は増えそうです。代謝・排泄に関わる機能が低下した場合では、消失速度定数は小さな値をとりますね。
その通り。国試では色々なパターンで出題されるから、公式だけに囚われずにどこに影響が及ぶのか考える習慣をつけておこう。
分かりました!夏バテに気を付けながら国試勉強頑張ります!
第110回-問195
薬物動態の変化に関連する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 . 心不全患者では、水溶性薬物の腎排泄速度が低下する。
2. 肥満患者では、脂溶性薬物の分布容積が小さくなる。
3. 小児では、水溶性薬物の体重当たりの分布容積が成人よりも大きい。
4 . 妊娠に伴って、糸球体ろ過速度が低下する。
5. 血清アルブミン値低下患者では、薬物の分布容積が低下する。
↓解答↓
解答-問195:1と3
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