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国師先生と志歩さん Kokushi & Asuka
7月『夏は紫外線対策を念入りに!』
こんにちは、国師先生!梅雨もようやく明けてこれからどんどん暑くなりますね。
これからの季節、外に出る時に紫外線対策は欠かせないね。
海やプールに行って日焼けでボロボロになるのは避けたいです…。
日焼けに関わる紫外線には、種類があるのを覚えているかな?
UV-A、UV-B、UV-Cのことですね。波長はどれが長いのでしたっけ?
200~400 nmの波長を持つ電磁波を紫外線と分類しているけど、その中でUV-Aの波長が最も長いよ。
つまりUV-Aが紫外線の中では小さいエネルギーを持つということですね。
その通り。でもUV-Aも紫外線ではあるから、即時型黒化のサンタンを引き起こすことを忘れずに。ちなみにUV-Aは光化学オキシダントを生じる主な原因としても知られているね。
光化学オキシダントは光化学スモッグの原因になるものですか?夏になると街で放送が流れることがありますね。
そうだね。光化学オキシダントは、紫外線照射によって、不飽和炭化水素や揮発性有機化合物 (VOC: volatile organic compounds) 、窒素酸化物が関与して生じる二次汚染物質だよ。
熱中症に、紫外線に、光化学オキシダントに、夏の間に気を配らないといけないものは多いですね。でも紫外線を適度に浴びるのは健康にも良いって言われていますよね?
それはUV-Bによる皮膚でのビタミンD3への変換のことだね。この効果があるからUV-Bは健康線とも呼ばれることがあるけど、浴びすぎると皮膚が赤くなったり水疱ができたりといったサンバーンを引き起こした後に遅発型黒化のサンタンの原因になるよ。
そうなのですね。UV-Cはどのような作用を示すのですか?
UV-Cは紫外線の中で最も波長が短くて、生体に与える傷害作用が大きい。DNAに吸収されるとチミンダイマーなどを生じて皮膚がんや白内障の原因となるけど、ほとんどオゾン層で吸収されるようだね。
オゾン層のおかげで私たちはUV-Cから守られているのですね。できることから地球環境を大切にしていかないと。
うんうん。地球環境に関する話題は薬剤師国家試験でもちょこちょこ出題される範囲だよ。第109回の問24は今の志歩さんなら解けそうだね。
本番で全く同じ問題は出ないでしょうが、確実な知識は少しでも多い方が良いですよね。
強く印象に残すこと、そしてそれを繰り返すことが国試突破への王道だからね。前期の試験ももうすぐあると思うけど、頑張って!
ありがとうございます!大学最後の夏休みを楽しく過ごすためにも試験頑張ります!
第109回-問24
地上部での光化学オキシダントの生成に関与する主な非電離放射線はどれか。1つ選べ。
↓解答↓
解答:4
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