絶対、薬剤師になる!
そんな薬学生を全力でサポートします
国師先生と遥佳さん Kokushi & Asuka
6月『数値の単位との上手い付き合い方』
こんにちは、国師先生。じめじめして嫌な季節ですね。
遙佳さん、こんにちは。梅雨だから湿度が高くなるのは仕方ないね。
湿度だけでなく、気温に降水量に降水確率…、天気に限った話ではないですが、情報を伝える上で数字と単位の組合せは大事ですね。
目で見て数えられる個数などの情報なら単位を付けなくても正しく伝わるだろうけど、我々の社会ではそういう情報の方が少ないから単位を正しく使うことは重要だと言える。もちろん薬学の分野でも単位は重要な役割を果たすからしっかり勉強しておこう。
あまり考えたくない部分ですが、国試を突破するためには必要ですよね。
まあそんなに難しく考えすぎないで、きちんと向き合っていけば問題ないよ。まずは「10の〇乗」の計算をきちんとできるようになることが大事かな。
m(ミリ)が1/1000 = 10-3で、k(キロ)が1000 = 103というのは、ずっと使っているので覚えているのですが、µ(マイクロ)とかn(ナノ)とかp(ピコ)が怪しいです…。
うんうん、1000 mg = 1 g、1 kg = 1000 gっていうのが分かっていれば話が早い。µとnについては、それぞれmから1/1000 = 10-3刻みで小さくなっていくだけだから、µは10-6、nは10-9、pは10-12を表している。ちなみに逆に大きくなる方では、kの103倍はM(メガ)で106を、kの106倍はG(ギガ)で109を表すよ。
なるほど、それぞれ1000で割るか掛けるかすると対応するものに変換できるのですね。
確かにc(センチ)の10-2、d(デシ)の10-1、h(ヘクト)の102など、1000刻みではないものもあるけど、そこまで多くは出てこないから、まずはmとµとnを覚えてもらうと良いかな。あとppmとppbはそれぞれParts per Million(百万分の1 = 10-6)とParts per Billion(十億分の1 = 10-9)で、%(百分の1 = 10-2)と1000刻みではないけど関連して頭に入れておこう。
ppmとかppbとか少ない量を表すっていうイメージだけで、あまり考えようとしていなかったので、これを機会にしっかり見ていこうと思います。
えーっと、Sは患者さんが話したことで、Oは検査値とかでしたよね?AとPは何だったかなぁ。実習の時に教えてもらったはずなのですが。
自分で考えて使ってみないとなかなか身につかないからね。前回の第110回国試の問339にもppmが出てきているからちょっと考えてみよう。
第110回-問339
院内において、病棟で使用するネブライザーの消毒用の次亜塩素酸ナトリウムの調製を薬剤部で行い、払い出すことになった。次亜塩素酸ナトリウム濃度6%の消毒薬を購入し、0.01%(100 ppm)に調製して1 Lのボトルで払い出すこととした。このとき、原液[ ア ]に水を加え全量を[ イ ]とし、この液[ ウ ]を採取し、これに水を加えて全量を1 Lとした。容量の組合せとして正しいのはどれか。1つ選べ。
最終的に払い出す1 Lのボトル中に0.01%(100 ppm)の次亜塩素酸ナトリウムが含まれているということは、1 Lの溶液の質量を1000 gとして次亜塩素酸ナトリウムの量を計算すると、1000 g×100/1000000=0.1 gになりますね。そして、薄める前に量りとった原液中に含まれる次亜塩素酸ナトリウムの量はそれぞれ、1:50 g×6/100=3 g、2:30 g×6/100=1.8 g、3:10 g×6/100=0.6 g、4:5 g×6/100=0.3 g、5:5 g×6/100=0.3 gになりそうです。それがどれだけ薄められたのを考えればいいはずだから…、答えが分かりました!
順番に考えていけばきちんと答えにたどり着けるね。様々なパターンで出題されるから、練習を繰り返して計算問題にはある程度慣れておこう。
今回の問題は何とか解けましたが、数値同士の四則演算がある問題に苦手意識がありますね。物理学や薬剤学で公式を完璧に覚えていないと問題文中の数値をどう扱ったらいいのか分からないことが多いです。
確かに公式を覚えることも大事だけど、言葉の定義をしっかり理解しつつ、数値についている単位に着目すると色々な問題に対応できるようになるよ。
うーん、そういうものですかね。
例えば物理学の分野でよく出てくる「密度」は、「重さ」を「体積」で割ったものということは理解できるね?
はい。それは大丈夫です。
ここで「密度」の単位に注目すると、g/cm3などで表されることが多い。その上で「重さ」と「体積」の単位を改めて思い出してもらう。
あ!確かにそうして見ると、単位に関しても「密度」は、「重さ」を「体積」で割ったものになっていますね。他の場合も同じようなことが言えるでしょうか?
他には薬剤学の分野で出てくる「血中濃度」は、「薬物量」を「分布容積」で割ったもので単位はµg/mLなどが使われるし、「クリアランス」は、「分布容積」に「薬物消失速度定数」を掛けたもので単位はL/hrなどが使われることが多いね。
確かに単位をよく見るとそれぞれの数値を掛けるのか割るのかが分かりやすいです。問題を解く際にも意識して見てみます!
難しく思える問題も、求めたい数値を出すためにはどのように計算するのかをきちんと考えてもらえれば、常に正しい答えが出せるはず。もちろん単位だけを見て答えを出すのは無謀だけど、自分の求めた答えが正しいものかある程度見分けやすくなると思うよ。色々な問題を解きながら、着実に実力を養っていってほしいね。
アドバイスありがとうございます!先生に教えてもらったことを活かして勉強を続けていきます!
第110回-問339
院内において、病棟で使用するネブライザーの消毒用の次亜塩素酸ナトリウムの調製を薬剤部で行い、払い出すことになった。次亜塩素酸ナトリウム濃度6%の消毒薬を購入し、0.01%(100 ppm)に調製して1 Lのボトルで払い出すこととした。このとき、原液[ ア ]に水を加え全量を[ イ ]とし、この液[ ウ ]を採取し、これに水を加えて全量を1 Lとした。容量の組合せとして正しいのはどれか。1つ選べ。

↓解答↓
解答-問339:4
スクール案内
名古屋・岐阜・東京・大阪に4校&関東・中部・関西に9教室!
体験授業予約、留年防止(進級支援)はお気軽にお電話ください!